第3部(高校生個人の部)
課題 『あなたの属するコミュニティを広告して下さい』

佳作 竹田 優子


 私は幼い頃から「新宿子ども劇場」というコミュニティに属しています。この「新宿子ども劇場」とは、東京都新宿区全体をエリアとして行われている地域活動です。この活動としては第1に新宿子ども劇場の会員を対象として、定期的に親子で劇を見るという活動があります。そして第2には会員のみんなでお菓子作りをしたり、キャンプへ行ったり、親子でリズム遊びをしたりとさまざまなイベントを楽しむほかに、多くの人と出会いさまざまな年齢の人・自分とは違う環境で育ってきた人々に触れることができます。異年齢の人々との出会いは、自分の価値観に刺激を与え、また自分が年上の立場となった時に自然と責任感を持ち、普段の生活の中でも、責任を持った行動を心がけることができます。今ニュースや新聞でよく目にする「幼児虐待」も、普段からより多くの親子に出会い、子育ての先輩がたくさんいるこの団体では、自分の悩みを素直に相談できる仲間を持つことで、事前に虐待をふせぎ、また今現在、虐待の悩みを持つ親の改善を促すこともできます。今の世の中を考えた時「若者の責任感の欠如」「親による子どもの虐待」が大きくとりあげられ、今こそこの改善が必要なのだと感じます。私はこの「新宿子ども劇場」の活動に今以上の人間が参加し、より多くの人がこの活動のすばらしさを知り、よりよい社会へとつながることを期待してこの地域活動を広告したいと思います。

 新宿子ども劇場は親子で会員になることを条件としています。そこでまずは親にこの活動を知ってもらう必要があります。そして子どもには、幼い時からこの活動に参加をして、幼稚園・保育園では学べない「劇を見て感性を磨く」「お姉さん・お兄さんとの出会い」イベントを通して、「遊びの幅を広げる」というこれらのことを、自然の中で学べる場を与えてあげたいと考えます。そこで0才〜6才の子どもを持つ親にこの活動を宣伝していきたいと思います。

  さらに、私の考えるもう1つのターゲットは「高校生」です。 新宿子ども劇場では高校生以上になると「青年」という立場に立ち、自分自身で少人数のサークルを作り、そこで子どもからお年寄りまでが楽しめるイベントを企画し、実行することができます。 また「子どもキャンプ」と呼ばれる2泊3日のキャンプでは、小・中学生をまとめ、安全を確保していく「リーダー」として行動していきます。高校生という、大人でも子どもでもない微妙な年齢だからこそ、これからの社会を担っていく若者として、リーダーシップの責任感・節度のある行動、また年上との交流により将来を見つめ、考える力をつけ、そして1つの企画を自分の手でやりとげた時に、それは自信となり確かな力となります。これからの社会に必要な力であります。 1人で身につけることが難しい力を、この新宿こども劇場ではつけることができるのです。

  0才〜6才の子どもを持つ親に、確実にこの情報を伝える方法は、保育園・幼稚園からの手紙として「新宿子ども劇場」の広告を載せることです。 新宿区内の保育園・幼稚園へ直接手紙を届け、保護者へ配布してもらいます。これと同様に都内、もしくは都内近辺の高校にも生徒への手紙として配布をしてもらいます。


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 次に高校生向けの広告です。高校生には、「子どもと自分が育つ場を」以外に「学校では学べない体験」の充実にスポットをあててアピールしていきます。『高校生のみなさん今の社会についてどのように考えますか。自分には関係のないこと、自分にはどうにもできないことだと考えていませんか? 「新宿子ども劇場」は普段は定期的に劇を見ることができます。 そのほかにさまざまな地域活動も設けています。 そして、私たちはこれからの社会を担っていく人間として、より多くの若者にこの活動に参加してもらい、広い社会を感じてほしい、と感じています。これから大きな社会へ旅だっていく者として、「責任感を持って行動」「自分から動く力」「まわりを常に見る力」は必要不可欠なものとなっていきます。 これらの力は、普段の生活や学校などで身につけるには難しいものです。新宿子ども劇場では、高校生になると自分のやりたいイベントを企画し、実行することができます。 イベントを企画・実行する中で自分から動く力を身につけ、またその中で子どもたちと触れ合うことは常に自分で責任を持ち、子どもたちを常に意識することで、まわりを見る力もつけていくことができます。 自分の求める力を、新宿子ども劇場では身につけることができるのです。学校では決して体験することのできない異年齢との活動の中で、今の自分とはまた違う新しい自分を発見してみてください』。

 次に親用広告同様に1年間のスケジュールを載せ、その中で高校生が企画したものをいくつか取り上げ紹介します。 実際に企画・実行に関わった高校生のコメントも載せ、自分のスキルアップにつながった点をアピールしてもらいます。 実際にそのイベントに参加した子どものコメントも載せ、高校生に「自分にもこんなことができるんだ」と感じさせる内容にします。

 このように広告をしていくことで、今までは「親子で劇を見る場」としてしか認識されていなかった新宿子ども劇場を、新しい「教育の場」としてアピールしていき、より多くの人が参加し、会員数が増えていくことを望みます。 具体的に広告案として、私がまず一番アピールしたいことは、「子どもと自分が育つ場を」です。 これは親・高校生に関わらず一番の見出しとしてつけます。 親に配布する広告は次のようにします。見出しの下から、親にこの活動の内容や意味を書いていきます。 『保護者のみなさま、今子どもの教育についてどのような考えをお持ちでしょうか。 相談したいのに相談できる人がいない、子どもをどのように育てていいのか分からない……ほかにもさまざまな悩みを抱えていると思います。 子育ての悩みを一気に解決する方法なんてありません。子どもが育つのと同時に親も育つ必要があります。 私たち新宿子ども劇場では定期的に劇を見るという活動から感性をはぐくみ、それと同時にさまざまなイベントを設けています。 それらの企画を通して、子どもは自ら育つ力を身につけ、親も多くの親・子ども・子育ての先輩と出会うことにより、親として育つ力を身につけることができます。 私たちはそんな場所を常に提供していきます。』という文章です。 次に1年間のスケジュールを載せます。 演劇鑑賞の欄とイベントの欄を作り、月ごとの予定を表にして載せていきます。 劇やイベントの写真も一緒に載せます。 そして最後に会員の声も載せます。 親の会員には、子どもと一緒に劇を見た時の子どもの反応や感想を書いてもらいます。 親子あそび・キャンプなどさまざまなイベントについての感想・役立ったことなども書いていきます。 また親の会員だけでなく、子ども会員の感想も載せることで、子どもが素直に楽しめる場としての、新宿子ども劇場もアピールしていきます。

<参考資料>
田中葉子  「私の町をどう広告するか」、『学生広告論文電通賞50回記念1位入賞作品集−高校生の部−』、株式会社電通、1998年、PP、214〜217

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